2014年6月8日日曜日

やがて訪れる『昔の日々』(Old Times)

初日があけ、3日目が終了。
明日は休演日です。

終演後、劇場出口に〈『昔の日々』をご観劇されたお客様へ〉という
演出ノートの一部をお見せするチラシを置いています。
お読みになりたい方だけ、お持ち帰りください。

ただ、これは決して「正解」を提示するものではありません。

100人いれば100通りの解釈があって然るべきですし、
正直、筆者自身は昨日舞台を観て、
上記の演出ノートに書かれたこととは違った考えを持ちました。


 

難解。

確かに『昔の日々』は、
瞬時に「解せる」ものではありません。

しかし、思えば、
何事にも正しい解答などないのです。

「解らない」、「未知」であることこそ
世の中を彩り豊かにしているのではないでしょうか。

〔一寸先は闇〕という危さこそ、
人生の面白さであり、
それを『昔の日々』は提示してくれている、
そんな気さえするのです。

デヴィッド・ルヴォーさんの
公演プログラムの寄稿文お読みになられましたでしょうか?

The past is yet to come.
(やがて訪れる過去)

そう、過去はやがて訪れるものなのです。

『昔の日々』を観劇したという《過去》が
お客様に《追いついて》きたとき、
そこに何らかの気づきがあったら幸いです。

それは明日かもしれないですし、
10年後かもしれない。

それって素敵なことですね。

明後日も劇場でお待ちしています!

舞台『昔の日々』作:ハロルド・ピンター 演出:デヴィッド・ルヴォー 出演:堀部圭亮 若村麻由美 麻実れい■東京 日生劇場 2014/6/6(金) ~ 6/15(日) ■大阪 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ 2014/6/19(木) ~ 6/22(日)